症例解説
ランドセル症候群
ランドセル症候群とは、身体に合わないサイズや重さのランドセルを背負って登下校をすることで、心身に不調をきたしてしまう状態です。
最近は、デザイン性が増したことや、早期のラン活により体に合わないランドセルを購入してしまったり、
タブレット学習の導入によりランドセルの中身の重量が増すなど、ランドセル症候群を訴えるお子さんが増加しています。
症状
肩こりや腰痛、足の痛みを訴えたり、ランドセルを背負う苦痛から学校へ行けなくなるなどのケースもあります。
発症原因
ランドセルを体にしっかりとフィットした状態で背負うことが出来ず、肩こりが発生します。
また、平均6kg(ランドセル1.3kg+中身4.7kg)にもなる重すぎる荷物を頑張って背負うため、前傾姿勢になり、腰痛や猫背が発生します。
ランドセルにより重心が後ろに偏り過ぎるため、股関節や足の指が上手く使えず、偏平足や膝の痛みが発生します。
これらの身体的苦痛から、ランドセルを背負う事への抵抗感が強くなり、学校へ行くことが精神的苦痛を伴うようになります。
ランドセルの選び方
①背中に隙間なくピッタリとフィットする
②ランドセルの底面と地面が平行になるように背負える
③肩ベルトが可動し位置の調節が簡単
④肩ベルトに適度な幅があり、食い込んだりしない
当院での施術
ランドセルの購入相談や正しい背負い方の指導を行います。
合わせて姿勢の検査を行い、問題が見つかればご家庭での体操の指導などを行います。
足の使い方や靴の選び方も需要になってくるため、場合によっては靴の指導やインソールの処方を行います。